第四十五番  /  延命山 円王寺 （ えんのうじ ）

延命山について、昔話、この地の農家の子どもで、二才になる子が桜の木の下で遊んでいると、大蛇が現れて締め殺そうとしました。
外に出ていて帰ってきた母親がこれを見て驚きました。近隣の岩井城に、河内兵庫之助という城主がおられました。その城主に助けを求めたのです。
城主は直ちに馳せ参じて、大蛇を退治し、その子を助けて戻しました。
後に、河内兵庫之助はこの地に寺を建てて、延命という山号にしたというお話です。
現在の場所に寺が建つまでは寺壇というところにあり、現在寺がある場所の上に寺があり、三ヶ所移転の後、現在の場所に円王寺ができたというお話を聞いたことがあります。