遍照院は、かつて覚鑁山にありました。遍照院、常光院を中心に、大房、宝蔵房、宝泉房、多聞房、満蔵房、円蔵房からなる二院六房の一つです。
しかし今では、遍照院の他のこれらの房舎がどの地点にあったのか、推察することさえできません。
また永久三年(一一五)には、当時の宇南寺の住僧快栄が定めた酒造りの神事の式法により、神前諸役として遍照院から十二名が選出されています。この酒は芳醇美味であったとされ、隠岐に流れる旅の途中、後鳥羽上皇にも献上されたと伝えられています。
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第三十九番
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覚鑁山
遍照院
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