当山は、備中と美作の国境にありましたが、本山の所属の紛争によって、備中は御室仁和寺末の遍照寺、美作は高野山金剛峰寺末の遍照寺に分離し、貞享三年(一六八六)、善法寺の旧跡に美作国遍照寺を建立して、現在に至ります。
十一面観世音菩薩は、善法寺の本尊を伝承したものです。この尊像は平安末期に造られた像として、昭和二十七年、旧落合町の重要文化財の指定を受けています。
本尊を安置してある本堂は、護摩堂としての構造で棟が高く、堂内には護摩壇のみが置かれています。
現在、備中の遍照寺は上遍照寺、美作の遍照寺は下遍照寺と呼ばれ、それぞれが独立した寺として存在しています。
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第三十番
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遍照寺
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