当山は、和銅二年(七〇九)、山麓の猟師兄弟が山中で一寸八分の千手観音を発見し、草堂に安置して、熱心にこれを祀ったことに始まります。以後、入唐沙門円誉上人が、唐より仏舎利や経像を持ち来たって、神林寺として開山したと記録されております。
後白河法皇の寄進や、源頼朝が梶原景時を奉行として堂塔を建立したなどの事蹟もある、作州での山上伽藍として最古の歴史をもつ寺院であります。
しかし、深山の中で無住となって久しく、今では南山麓の善福寺の境内に神林寺仮堂を建てて、本尊諸仏を安置し、仏具、古文書類もここに保管しております。
現在は、山上の本堂、鐘楼堂、仁王門も修復整備され、多くの花木が植えられ、壇徒一丸となって復興に努力しているところです。
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第三十八番
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神村山
神林寺
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