高野山真言宗

第十二番  /  金龍山 普陀洛院 見正寺 ( けんしょうじ )

当山開山の源は弘仁十五年(八二四)、諸国を行脚し、御修行中の弘法大師よりお告げを受けた、海圓上人の開創と伝えられています。
寺号はお大師様直々の命名によるもので、向かい側の神山愛宕山から眺める威容は「正に金の龍を見る如し」という意味を以て、金龍山見正寺と授けられ、本尊は正観世音菩薩です。
寛永年間においては、国主・森忠正公の一周忌法要を奉修し、その深夜諸堂を焼失しましたが、寺社奉行より再建料貢米を下腸され、僅か二年を経ずして、再建落慶法会を修行できるほどの信仰と隆盛を極めました。
その後幾度か焼失しましたが、再建される度に諸堂の全てを西向きに統一されていたことから、如何なる時も頑なに真っ向勝負を挑む人を「見正寺向き」と言う諺を生んだと伝えられています。
爾来、時代は移り人は替るも御本尊様と社会へ奉仕を捧げながら、一山檀信徒各家の御先祖様、十方檀越諸聖霊に香華燈明の歴史を今に伝えています。
現在の本堂・大師堂・庫裡等は、前の建物の老朽化のため、平成四年檀信徒の熱き信仰と総意により再建を発願し、六年に及ぶ歳月を経て、平成十年に見事に完成したものです。

行事予定

第十二番
 / 金龍山 普陀洛院 見正寺

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基本データ

第十二番
 / 金龍山 普陀洛院 見正寺

本尊 正観世音菩薩
おん あろりきゃ そわか
御詠歌 正(まさ)に見る 大非(だいひ)の威徳(いとく) 今ここに 普陀洛浄土(ふだらくじょうど)を この世につくらん
金龍井戸 弘法大師お手彫りの井戸で、四季を通じ水量豊かで殊に眼病に霊験灼かであると伝えられています。
納経朱印の場所 本堂正面右側
本所在地
〒709-4324
勝田郡勝央町為本474
TEL:(0868)38-2664
FAX:(0868)38-3329