当山は室町時代、山久世地内にある北谷寺屋敷に建立されました。その後、門所切尾峠手前に移築され、椿山一乗寺と号しておりました。天文二十三年(一五五四)に同寺を廃して慈雲山密乗寺と改名し、現在の地に移築されました。
ご本尊は、聖観世音で御徳は産授乳子育ての観音様として、近郷近在より参拝者が多数ありました。本堂の周りには、奉納されています手作りの乳房が多数吊るされていましたが、昭和二十七年本堂一部改修の折、いくつか浄焼されました。至孝滝にある奥の院横には、不動明王が祀られており、毎年 春にはお祭りがあり、多数の参拝者があります。参道には、四季より山つつじやシャクナゲ、秋は紅葉など色とりどりに包まれて、自然豊かな一帯です。
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第五十二番
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慈雲山
密乗寺
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