天平十年(738)に開山されるも、度重なる兵火による消失、その後再建を繰り返し今日に至ります。延宝二年(1674)、今より少し上の御堂ヶ岡より現在地に移し、安政三年(1856)石垣等境内が完成しました。
「御堂ヶ岡より四方を眺めて山形あたかも八葉の蓮花に彷彿たりの故に寺号とす。本尊薬師如来の霊験効しきにより、瑠璃光如来の義を執りて山号となす」といわれています。
昭和六十二年(1987)、現在の本堂、庫裏を建立しました。平成三年(1991)梵鐘を新鋳し、併せて石段の改修、四国八十八ヶ所霊場の整備を行いました。
この石段は山門までの三十三段、さらに本堂三段、鎮守堂六段を参拝することによって、男女の厄除けを祈願する階段となっています。昭和九年大師入定千百年御遠忌を記念して、蓮花寺の裏山一帯に寺や集落を取り囲むように四国八十八ヶ所霊場を勧請し、遍路道が開創されました。その後、耕作放棄地の増加に伴って遍路道の荒廃が進み、参拝が困難となったため、寺の東方市道沿いに集祀して巡拝の便を図ることにしました。
本堂の裏山を利用した、江戸前期の技法による枯山水の庭園があります。枯れ滝の滝口には仏教的思想が取り入れられた三尊石があり、その中心は不動石となっています。また心字池の泉水には長寿、吉祥を表す生き物とされる鶴、亀が石組によって表現されています。
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