当山は、和銅七年(七一四)観音の霊夢により、泰澄の草創による古刹です。
山は二峰に併立して、一岳両峰まさに天地自然の妙容で、故に二上山と号します。
養老年中には、中国の不空三蔵が当山の本尊を加持して国家安泰を祈願し、五智如来を五重塔に納めて以来霊験があり、真言・天台の二道場にして山内二十九坊の僧坊があり、荘園八百町を有しました。
承平四年(九三四)、朱雀天皇の未裔大僧正良尊が当山を復興しました。建治元年(一二七五)、鎮守護法善神のお告げによって護法祭式を創め、今に至ります。
南北朝時代には、南朝に与して近国の人心安定の拠点となりました。その後、元禄の世には美作国の藩主の森長成より、永代不易の寄進がありますが、変遷と共に本坊のみとなり、往昔の僧坊は山内の至る所に遺跡を止めて、一岳両峰一望十八ヶ国の妙容は真に永久に無二の霊場であります。
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第二十四番
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