当山は元、極楽山雲清寺と号し、淳和天皇の御代(八二三〜八三三)弘法大師が開山された古刹で、御本尊阿弥陀如来は行基菩薩の御作といわれています。
元弘二年(一三三二)後醍醐天皇隠岐に配流の時中、雲清寺にお立ち寄りになり「色も香も かはらぬしもぞ 憂かりける 宮このほかの 花の木末は」と詠まれたと伝えられています。
後年災火に遭い諸堂を焼失し、長禄年間(一四五七〜一四六〇)宥尊上人が今の地に再興し、極楽山清眼寺と改号しました。
室町中期の作と考えられている「絹本著色佛涅槃図」は、市の重要文化財に指定されています。
貞亨五年(一六八八)、森家家老長尾勝明は、院庄駐輦(れん)碑を建て後醍醐天皇、児島高徳の由跡を明らかにし、ゆかりの当山に「院庄貽文(のこしぶみ)」(市指定重要文化財)を託しました。慶応四年(一八六八)、津山城主松平慶倫がこれに副書を添えて模刻し、これも当山に残っています。
近年では、毎年美しい大輪の福々しい花を咲かせるぼたん寺として、県内外より多数の参拝者で賑わっています。
基本データ
第五十六番
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極楽山
清眼寺
本尊 |
阿弥陀如来 おん あみりた ていせい からうん |
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御詠歌 | 慕いきし 我にゆかりの 清眼寺 弥陀のみ胸に この身ゆだぬる |
美作国七福神毘沙門天霊場 | |
年中行事 |
一月一日〜三日 修正会 一月三日 毘沙門天大祭 (大般若転読法会)(柴燈大護摩供養) 四月下旬〜五月初旬 ぼたん・シャクヤク祭り(花まつり)(先祖・水子供養法会)・筆供養 八月十八日 お施餓鬼法会 十二月三十一日 除夜の鐘 |
寺宝 |
院庄貽文(津山市重要文化財) 絹本着色仏涅槃図(津山市重要文化財) |
納経朱印の場所 | 本堂右納経所 |
ホームページ | http://ww3.tiki.ne.jp/~seigenji/ |
本所在地 |
〒708-0014
津山市院庄779 TEL:(0868)28-1237 FAX:(0868)28-1388 駐車場あり(50台程度) |