高野山真言宗

第二十三番  /  龍光山 清水寺 ( せいすいじ )

当山は宝亀三年(七七二)に、鑑真和尚の流れを汲む一源律師に依り開基されたお寺です。山脈の起伏が、龍の長々と横たわる姿に似ている龍頭に相当するところから龍光山といい、龍の咽喉に相当する東北の谷に霊水がこんこんと湧き出て、いかなる炎天下でも水が枯れることが無く、寺号を清水寺といいます。
元、七堂伽藍、七坊の末寺がありましたが、天正年間天下争乱の兵火に遭い、悉く堂宇焼失しました。その後寛文十二年(一六七二)、快清上人の代には現存する本堂が建立されました。
当山開創の一源律師の夢枕に如意輪観音様がお立ちになり「我女人の産苦を救済せんと欲す、よって汝にその秘法を授く」と御霊告があり、律師親しくご本尊の秘法を感得され、歴代住職が代々伝えて今日に至り、「子安の観音様」として有名です。
慶長八年(一六〇三)森忠政が美作の城主となり、夫人が懐妊して当山に祈願し、賢子を安産しました。再び夫人が懐妊して当山に祈誓し、男子を安産しました。よってその徳を讃仰帰依し、境内敷地山林田畑等七十石余を寄進されました。本尊の本誓霊徳と共に、広く十方有縁の産婦を救い、信心の道俗男女を問わず遠近を厭わず子安観音と仰いで参詣されています。

行事予定

第二十三番
 / 龍光山 清水寺

  2034年 6月  

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基本データ

第二十三番
 / 龍光山 清水寺

本尊 聖如意輪観世音菩薩
おん ばらだ はんんどめい うん
御詠歌 曇りなき 心を照らす 清水(せいすい)の 恵も深き 救世(くぜ)の御仏(みほとけ)
年中行事 八月十五日 護法祭
寺宝 鎌倉時代作の愛染明王・地蔵菩薩の軸は県立博物館に保管されています。
納経朱印の場所 鐘楼門より三十m直進、左側寺務所
本所在地
〒709-3621
久米郡久米南町上籾614
TEL:(086)728-3184
観光バスは中型まで。自家用車は何台でも駐車できます。