当山の山号「金森山」は、天長八年(831)に弘法大師が当地に立ち寄られた際に、森陰の池より明星が出現し山を金色に染めたことから「かなもり」と名付けられたことに由来します。この池は「明星の井戸」として現存し、山上にあって今なお清澄な水が湧き出ています。慶長十六年(1611)には津山藩主・森忠政公にも霊験あらたかな水として献上され、田園の寄進を受けています。
また、鎌倉時代の遊行聖で時宗の開祖一遍上人の生涯を描いた「一遍聖絵」の「第八第三段美作一宮の巻」に「それをたちて、かなもりと申所におはしたりけるに⋯」と記されてある「かなもり」とは当山を指すもので、弘安八年 (1285)に一遍上人が当山を訪れ逗留されています。
その後、南北朝時代の永徳二年 (1382)今井兼重という土豪が、信州善光寺の脇立本尊である阿弥陀如来を勧請し、金森山に塔堂を建立して本尊としたことで、新善光寺と称すようになりました。
更新情報
第八十四番
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金森山
新善光寺
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基本データ
第八十四番
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金森山
新善光寺
本尊 |
阿弥陀如来 おん あみりた ていせい からうん |
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御詠歌 |
(当山御詠歌) ぜんこうじ あらたにうつす かなもりの やまにかがやく みだのみょうじょう (当山四国霊場御詠歌 作英傅) のりのあと とはばきてみよ みちひろき わがみまさかの かなもりのやま |
当山四国 八十八ヶ所霊場 |
第二十三代住職英傅により天保二年(1831)から九年正月まで、七年の歳月を要して当山に開基された霊場です。各札所のすべての大師石像と本尊石像は、現地の四国において刻み、当山まで運んだという大事業でした。現在も番外を含めた百宇余りのお堂が山内に点在し、多くの方が巡拝されています。 |
おもな行事 | 毎月二十一日 ご縁日 八月十一日 盆供・納涼祭 八月二十一日 水子地蔵供養祭 大晦日 除夜の鐘 |
寺宝 |
・一遍上人伝承地(津山市史跡) ・絹本着色弘法大師・高野四社明神像(津山市指定文化財) ・絹本着色弘法大師像(津山市指定文化財) |
納経朱印の場所 | 客殿玄関横 |
本所在地 |
〒708-1216
津山市中村393 TEL:(0868)29-1040 FAX:(0868)29-1040 参道は大型バス通行不可。 |