当山は、仁壽三癸酉(八五三)三月に、当山弥山より霊光煌々と輝いて、河島美作守菅原道勝は、不思議な霊夢をみて、弥山に阿弥陀如来が降臨影向したので、麓に一宇を建立したと伝わり、不思議原山正光寺と呼びます。
その後、弘仁年中に弘法大師がこの地に錫を留めて、御自の阿弥陀如来を彫刻したといいます。なお、裏山に閼伽の浄水を湧かし、瑜伽の大法を修し開眼供養しており、真言の教風を今に伝えています。
当山の高祖弘法大師の御尊像は願主、谷、神千谷(正光寺周辺部落)の檀那の人たちが大願成就して、明治四年三月二十一日に入佛奉安しています。
当山は、栄枯盛衰を繰り返しましたが、昭和五十八年三月高野山真言宗に所属し、新寺建立し美作霊場の札所となりました。
行事としては、月並み供を行っており、七月と九月には大念珠を用いて、阿弥陀如来百万遍祈祷会を行っています。
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第三十二番
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不思議原山
正光寺
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