当山は、天平勝宝六年(七五四)に創建されたお寺で、鑑真和上の開基です。かつての本尊は行基菩薩作の正観世音菩薩と伝えられております。現在地には昭和三十三年に移って参りましたが、元は久米南町泰山寺というところに伽藍が配備されていました。
平成2年4月より平成28年3月までに、新・旧のご本尊・仁王像など都合30体の仏像修復作業が完成しました。かつてのご本尊様からは、創建当時の温もりが、また現在のご本尊様不空羂索観世音菩薩からは、まるで息づいているかのようなお姿が感じられます。
密教寺院でありながら、地獄の王たちとして知られる、十王様のお姿がお祀りされています。例えば閻魔大王や脱衣婆など、「あの世」のイメージとしてよく知られた尊像が、完全な形で拝めます。
また、本堂向かって右側には、位牌堂を兼ねた大師堂があります。
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第十九番
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園密山
泰山寺
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