江戸中期に創建されたことと思います。
薬師如来は人々に現世のご利益を与えて下さる色彩がつよいため、日本では古来より薬師信仰が盛んでありました。薬師如来のまたの名を、医王如来ともいい医薬兼備の仏様です。
人間にとって「死」という一番恐ろしいものを招くのが病気です。体が動かなくなるのも病気なら、身の不幸、心の病も病気です。欲が深くて、不正直で、疑い深くて、腹が立ち、不平不満の愚痴ばかり、これ皆病気です。応病写薬(おうびょうよやく)の法薬で、苦を抜き楽を与えて下さる抜苦与楽(ばっくよらく)の仏様。だから人々に仰がれ、親しまれ、頼られていらっしゃるのです。
そして時代背景の中で、田舎で医者もいない、薬もないご時世でした。様子はきらびやかな金などの装飾をされておらず、素人づくりですが、一刀一刀精神込めて彫刻されておりますお薬師様です。このお薬師様におすがりすることで、諸々の願いが叶うよう、現在もなお祀られています。
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第四十番
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金龍山
薬師堂
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