当山は、大名の祈願寺として建てられたものと伝えられています。
仁王門は、江戸中期をよみがえらせる美しさを今なお残し、素朴な仁王像は皆様をお迎えしてくれているようです。
本堂は近年建て替えられましたが、元々は宝形造りで室町時代の建築様式でありました。
当寺では八月十六日(かつては旧暦七月十六日)の夜に本堂の前で、吉(よし)地区にある二十五戸 の講中(こうちゅう)と呼ばれる檀家の先祖供養のための念仏踊りが行われています。約二十人の青年が鞨鼓(かっこ)と鉦(しょう)をもって、檀家総代が読み あげる家々の供養の称(とな)えごとにつれて踊る、単純素朴な念仏踊りであり、盆踊りの原型とみられています。念仏踊りは昭和三十六年に岡山県重要無形文化財の指定を受け、今日に至っています。
近年、後継者不足により伝承困難で講中を廃止することとなり、大字吉地区を挙げて保存につとめ、昭和三十九年、吉念仏踊り保存会が結成されました。
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